事前に注目を集めていたのは、アップルが独自に立ち上げる加入型音楽配信サービスをどのような形で始めるのか、 であった。アップルはヘッドフォン事業で急成長し音楽配信サービス「Beats Music」も始めていた
Beatsを2014年春に買収。Beatsのジミー・アイヴィンがアップルの音楽事業に携わるようになっていた。
Spotifyに代表される加入型音楽配信サービスは急成長している。Spotifyが2015年1~3月に
音楽権利保有者に支払ったロイヤリティは3億ドルにも上る。まだ音楽業界全体に対する比率は低いものの、
音楽産業の成長が滞る中にあっての注目株であることは間違いない。
しかし、アップルが始める「Apple Music」は、単純にSpotifyが行っているような音楽サービスをアップル的に
アレンジしたものではなさそうだ。アップルは音楽にまつわる様々なニーズを「Music」と名付けられたひとつの
アプリとApple Musicで満たそうとしているのだ。Apple Musicを構成する要素には、加入型音楽配信サービスだけでなく、 音楽そのものをより深く、簡単に楽しめ、未知の音楽と出会える新鮮な体験が得られる工夫がされている。
どのように音楽を楽しむのか
加入型音楽サービスの最大の特徴は、楽曲ライブラリに追加する音楽を買い切る必要がないことだ。
毎月の加入料を支払うことで、サービスに登録されているすべての楽曲を楽しむことができる。
無数の音楽を楽しむために、加入型音楽配信サービスには、新しい音楽との出会いや
利用者が強く意識しなくとも心地良く音楽を楽しむための機能があるが、アップルは、”より心地良く音楽を楽しむ” 仕掛けやユーザーインターフェイスで勝負をかけようとしているようだ。
たとえば、電子秘書機能のSiriを使い、音声によるリクエストをさまざまな切り口で行うことができる。
単純な楽曲の選択ではなく、曖昧な自然言語で指定できるのだ。
さらに、好きなアーティストを登録して自動選曲する「For You」でも、アーティスト指定のユーザーインターフェイスに工夫を加えている。
選曲基準を決めるパラメーターについては専任のオペレーターが調整を行っていくことを示唆している。
またニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルスから放映されるインターネットラジオも、月額9.99ドルというサービス料金に含まれているという。
加入型音楽配信サービスに楽曲を提供するアーティストへの配慮も、アップルならではのものだ。
もともとiTunesにも搭載されていた、アーティストを中心としたSNS的な機能を拡大し、Apple MusicのConnect機能として作り直した。
ただし筆者は、このApple Musicを体験したわけではない。評価は、実際に使用してから書くべきだろう。アップルによると Apple Musicのサービスインは6月30日。世界100カ国でのスタートになるという。
月額9.99ドルで最初の3ヶ月は無料。家族向けには最大6人まで加入権を共有することが可能で、
その場合は1家族14.99ドルという仕組みも斬新だ。当初はiOS 8.4以降に搭載される専用アプリ、
あるいはMac版、Windows版のiTunesなどから楽しむことが可能だ。Android端末には今秋以降にApple Musicアプリが提供される。
Beatsを2014年春に買収。Beatsのジミー・アイヴィンがアップルの音楽事業に携わるようになっていた。
Spotifyに代表される加入型音楽配信サービスは急成長している。Spotifyが2015年1~3月に
音楽権利保有者に支払ったロイヤリティは3億ドルにも上る。まだ音楽業界全体に対する比率は低いものの、
音楽産業の成長が滞る中にあっての注目株であることは間違いない。
しかし、アップルが始める「Apple Music」は、単純にSpotifyが行っているような音楽サービスをアップル的に
アレンジしたものではなさそうだ。アップルは音楽にまつわる様々なニーズを「Music」と名付けられたひとつの
アプリとApple Musicで満たそうとしているのだ。Apple Musicを構成する要素には、加入型音楽配信サービスだけでなく、 音楽そのものをより深く、簡単に楽しめ、未知の音楽と出会える新鮮な体験が得られる工夫がされている。
どのように音楽を楽しむのか
加入型音楽サービスの最大の特徴は、楽曲ライブラリに追加する音楽を買い切る必要がないことだ。
毎月の加入料を支払うことで、サービスに登録されているすべての楽曲を楽しむことができる。
無数の音楽を楽しむために、加入型音楽配信サービスには、新しい音楽との出会いや
利用者が強く意識しなくとも心地良く音楽を楽しむための機能があるが、アップルは、”より心地良く音楽を楽しむ” 仕掛けやユーザーインターフェイスで勝負をかけようとしているようだ。
たとえば、電子秘書機能のSiriを使い、音声によるリクエストをさまざまな切り口で行うことができる。
単純な楽曲の選択ではなく、曖昧な自然言語で指定できるのだ。
さらに、好きなアーティストを登録して自動選曲する「For You」でも、アーティスト指定のユーザーインターフェイスに工夫を加えている。
選曲基準を決めるパラメーターについては専任のオペレーターが調整を行っていくことを示唆している。
またニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルスから放映されるインターネットラジオも、月額9.99ドルというサービス料金に含まれているという。
加入型音楽配信サービスに楽曲を提供するアーティストへの配慮も、アップルならではのものだ。
もともとiTunesにも搭載されていた、アーティストを中心としたSNS的な機能を拡大し、Apple MusicのConnect機能として作り直した。
ただし筆者は、このApple Musicを体験したわけではない。評価は、実際に使用してから書くべきだろう。アップルによると Apple Musicのサービスインは6月30日。世界100カ国でのスタートになるという。
月額9.99ドルで最初の3ヶ月は無料。家族向けには最大6人まで加入権を共有することが可能で、
その場合は1家族14.99ドルという仕組みも斬新だ。当初はiOS 8.4以降に搭載される専用アプリ、
あるいはMac版、Windows版のiTunesなどから楽しむことが可能だ。Android端末には今秋以降にApple Musicアプリが提供される。
今回、もうひとつ注目すべき発表があった。iOSに標準で加えられる「News」というアプリだ。
Newsは北米においては55を越えるコンテンツパブリッシャーがコンテンツ提供を行うニュースアプリ。
Flipboardのような美しいレイアウトで記事を読める上に、ニュースアグリゲーションサービスのように
パーソナライズされたニュースを楽しむことができる。
アップルはかつて、News Standというサービスで大きな失敗を経験しているが、今回はその経験を踏まえて、
読み手側の負担が軽く、また幅広い情報を簡単に集められ、見た目にも美しいレイアウトとなるよう工夫が行われているように見えた。
こちらも日本での展開については未発表だが、もし日本対応が米本国と同レベルにでのサービスとなるならば、大きな魅力となるだろう。
しかし、それはスマートニュースやグノシーに代表されるようなニュースアグリゲーションサービスの死を意味するかもしれない。
なぜならば、日本市場で圧倒的な支持を得ているスマートフォンはiPhoneである。このiPhoneに対して、
アップル自身がニュース配信を美しいレイアウトで、標準機能として提供するとなれば、
多くのユーザーはわざわざサードパーティのアプリをダウンロードせず、
そのままアップルの標準サービスを利用する可能性が高いためだ。
スマホ向けのニュースサービスとしては、5月にFacebookが「Instant Articles」を明らかにしたばかり。
さらにはグーグルによるAndroid向けのニュースサービス拡充も必至だ。スマホユーザーをニュースに届けるのは誰なのか。
これまでサードパーティーが活躍をしてきたが、こうしたプラットフォーマーの進出により、今後数カ月で勢力図は様変わりする可能性がある。
Newsは北米においては55を越えるコンテンツパブリッシャーがコンテンツ提供を行うニュースアプリ。
Flipboardのような美しいレイアウトで記事を読める上に、ニュースアグリゲーションサービスのように
パーソナライズされたニュースを楽しむことができる。
アップルはかつて、News Standというサービスで大きな失敗を経験しているが、今回はその経験を踏まえて、
読み手側の負担が軽く、また幅広い情報を簡単に集められ、見た目にも美しいレイアウトとなるよう工夫が行われているように見えた。
こちらも日本での展開については未発表だが、もし日本対応が米本国と同レベルにでのサービスとなるならば、大きな魅力となるだろう。
しかし、それはスマートニュースやグノシーに代表されるようなニュースアグリゲーションサービスの死を意味するかもしれない。
なぜならば、日本市場で圧倒的な支持を得ているスマートフォンはiPhoneである。このiPhoneに対して、
アップル自身がニュース配信を美しいレイアウトで、標準機能として提供するとなれば、
多くのユーザーはわざわざサードパーティのアプリをダウンロードせず、
そのままアップルの標準サービスを利用する可能性が高いためだ。
スマホ向けのニュースサービスとしては、5月にFacebookが「Instant Articles」を明らかにしたばかり。
さらにはグーグルによるAndroid向けのニュースサービス拡充も必至だ。スマホユーザーをニュースに届けるのは誰なのか。
これまでサードパーティーが活躍をしてきたが、こうしたプラットフォーマーの進出により、今後数カ月で勢力図は様変わりする可能性がある。
引用元: ・【IT】iPhoneに標準搭載される「News」とは? Apple、衝撃は「音楽配信」だけではなかった
11: 名刺は切らしておりまして 2015/06/09(火) 15:21:21.52 t
Appleの新製品にワクワクしなくなってからだいぶ経つなー。
俺が年取っただけなのかもしれんけどなー。
俺が年取っただけなのかもしれんけどなー。
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